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花暦句会報:木場(平成28年1月23日)

花暦:木場句会(平成28年1月23日 江東区産業会館)

高点句
初雪や出窓に越前竹人形(岡戸良一)
ここにきて生き急ぐなよ竜の玉(堤 靖子)
狐鳴く水なき川の暮れており(野村えつ子)
厄年は疾(と)うに卒業おらが春(浅野照子) 


(寸評)1句目は福井県の若狭を旅した思い出をもとに詠まれた。今年の東京の初雪を見て、とっさに越前竹人形が作者の目に浮かんだという。思い出の中の情景を心の引き出しに残しておけば、俳句の材料になることを教えてくれる。2句目は作者の心情を素直に詠った。「竜の玉」は庭の下草などに植える竜の髯の実。艶やかな瑠璃色で「竜が守っている玉」と言われる。3句目はこの日の席題「狐」で詠んだ句。枯れた川の夕暮れに「狐鳴く」が見事に呼応している。作者は写生の名手。4句目は老いをユーモラスにおおらかに詠んでいる。「おらが春」で一茶にも思いをはせる。<K>

花暦句会報:例会(平成28年1月18日)

花暦:例会(平成28年1月18日 俳句文学館)

高点句
ぬかるみの雪道棒のごと歩む(安住正子)
「今さら」を「今から」にせむ老の春(新井洋子)

(寸評)東京は前の晩から雪が降り、午前中は交通が大混乱。例会に出られた人は少なかった。1句目はまさに雪道を歩きながら、必死に作ったことが伝わってくる。東京は雪に弱く、積もると歩きづらい。棒のように歩く作者の姿が共感を呼んだ。2句目は前向きな心。「今さら」と悔やむよりも「今から」を大事にしたい。「老の春」はこうありたい。<K>
プロフィール

艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。
師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『花暦』は2019年夏季号で終刊。後継誌『艸(そう)』(2020年1月創刊)として再出発します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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