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花暦句会報:若草(平成29年1月14日)

若草句会(俳句文学館)
席題「初」

高点4句
少年の背筋正しく初電車       岡崎由美子
寒灯赤いキャップの醤油差し     岡崎由美子
中天の鳶を捉へし初明り       市原 久義
雪しまく津軽じよんがら聞きをれば  新井 洋子

初夢の母と晴着の帯合せ       飯田 誠子
亡き人を待つ膝掛と車椅子      針谷 栄子
指先をからかふ寒の静電気      坪井 信子
読初や窓の日差しのやはらかく    岡戸 良一
満員のマスクのどつと降り来たる   新井 洋子
初夢のうつつ師のこと句誌のこと   市原 久義
寒のレタス食めば命の弾む音     加藤 弥子
君の手の掃ふベンチの橡落葉     岡崎由美子
大根を眩しき無垢に洗ひあぐ     矢野くにこ
巻頭の友の句讃ず初句会       森永 則子

(清記順)

花暦:秋冬集作家往来

  風を拒みて   針谷 栄子

とれたての野菜にまじる花の屑
人体を走る血管青嵐
手鏡の指紋の曇り夜の秋
屋久杉の家具の木目や涼新た
鶏頭の風をこばみて母の忌来


  道しるべ    高橋 梅子

春耕の日差し平らに千枚田
映像の文字読み切れず新茶汲む
空蟬の掴む大事な道しるべ
独眼竜の像に北吹く奥州路
暗がりの男ささやく除夜詣


  空は真青に   中村 京子

冷し飴飲みて主宰を想ひをり
廃校に残る鉄棒夏の草
昆布干す納沙布岬眼裏に
「子供宣言」空は真青に広島忌
昭和・平成生きて八十路や曼珠沙華

(「花暦」2016年上期号より)
プロフィール

艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『艸』は2019年夏季号で終刊となった『花暦』の後継誌です。2020年1月に季刊誌として創刊します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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