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花暦句会報:すみだ(平成29年4月26日)

すみだ句会(すみだ産業会館)

高点2句
眇眇と弦のひびきも朧なる    岡戸 良一
甲冑に桜蕊降る武将像      市原 久義

捨て置かるる雨の棚田の耕耘機  長澤 充子
分水嶺の水の行方や春惜しむ   岡崎由美子
手をつきし草の深さも暮春かな  加藤 弥子
散りてなほ蕊の輝き沙羅の花   工藤 綾子
もくもくと空の高みへ楠若葉   大野ひろし
豌豆の花のささやき朝の風    岡田須賀子
関跡の礎石埋もる蕗の薹     貝塚 光子
妹山も背山も安房の竹の秋    岡戸 良一
酵母菌舞ふ春昼の仕込み蔵    市原 久義
蛇行するこの川が好き花が好き  福岡 弘子
咲き初めし薔薇にためらふ花鋏  工藤 綾子
春キャベツ匂ふ畑に深呼吸    桑原さかえ

                     (清記順)
 [ 2017/04/26 22:45 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)

花暦句会報:東陽(平成29年4月22日)

東陽句会(江東区産業会館)
席題「花の屑」「行く春」

高点3句
田水張り天よりも地を輝かす    野村えつ子
山寺の春の鼓動に吾の鼓動     堤  靖子
鉄瓶の蓋の重さや残る雪      浅野 照子

花屑を留めて園の潦        岡戸 良一
ゆく春や翁の旅をなぞりゐて    堤  靖子
立ち竦む桜吹雪の渦の中      長澤 充子
繚乱の百花を統ぶる老桜      市原 久義
撮るせつな二羽となりゐし雀の子  浅野 照子
越えて来し尾根雲に入る暮春かな  野村えつ子
リラの色こぼさぬやうに剪りにけり 新井 洋子
                      (清記順)
 [ 2017/04/23 08:44 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)

花暦作家近詠

  風 花    相澤 秋生

風花やクルス秘めゐる菩薩像
木の枝の手を貰ひけり雪だるま
石に死せし蝶や余寒の薄明り
待春の一行の詩を抱き眠る
日脚伸ぶ畳目一つづつほどに

(2017年3月26日投句)
 [ 2017/04/09 11:15 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)

花暦句会報:若草(平成29年4月8日)

若草句会(俳句文学館)
兼題「陽炎」 席題「花一切」

高点4句
願はくば来世もをみな花嵐    針谷 栄子
クレーンの咥へる瓦礫陽炎へる  坪井 信子
亡き人へ文出すポスト陽炎へり  岡崎由美子
桜さくら遠くの風の見えてをり  加藤 弥子

月おぼろ引き込み線の鉄の塊   飯田 誠子
とりぐもり初恋と言ふ忘れ物   新井 洋子
陽炎へる路地より路地へ神楽坂  岡崎由美子
散りそめて花の浄土の嵐山    矢野くにこ
たんぽぽの絮の全き師の忌来る  加藤 弥子
人里を結ぶ径径竹の秋      森永 則子
約款にぎゆう詰めの文字目借時  坪井 信子
指切りの指のぬくみや鳥曇    針谷 栄子
花木五倍子ダム湖地肌を顕にし  市原 久義

                     (清記順)
 [ 2017/04/08 20:10 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)

花暦句会報:連雀(平成29年4月5日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)
兼題「朧」

高点2句
初桜子の保育士になる日かな    春川 園子
江南の運河入りくみ柳絮とぶ    松成 英子

春旱ごくごくと水飲みにけり    根本 莫生
はくれんや笙の音のして楽部あり  中島 節子
坂多き谷中寺町月朧        飯田 誠子
山おぼろ麓に点る夕あかり     田村 君枝
花菜漬けふの芝居の話など     松成 英子
夕朧亡夫に呼ばれし気のすれど   束田 央枝
町工場窓開け放つ花の風      田崎 悦子
零さじと揺れてこぼるる雪柳    坪井 信子
桜咲き空は力を抜きゐたり     加藤 弥子
師亡き後の句会の続きあたたかし  春川 園子
草の芽やワインレッドの杖ついて  進藤 龍子
ローランサンの色に目覚める町朧  向田 紀子

                      (清記順)
 [ 2017/04/07 20:58 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)

花暦句会報:風の会(平成29年4月1日)

風の会(千葉県長生郡長柄町「生命の森」市原邸にて)
袋回し:「竹秋」「春深し」「春埃」「花冷」

竹の秋ジグザグ描く耕耘機   廣田けんじ
琥珀色の老幹の艶竹の秋    市原 久義
春深きみちのくに座す仏かな  廣田けんじ
格天井に灯の影ゆるる春深し  岡戸 良一
春埃ガラス引戸の喫茶店    大野ひろし
棚のこけし春の埃を頭にかぶり 岡戸 良一
花冷や温泉街の芭蕉像     大野ひろし
花冷の石の竈にピザを焼く   市原 久義
 [ 2017/04/02 10:00 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
プロフィール

花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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