FC2ブログ

花暦:舘花集作家往来

  一刻の黙    岡戸 良一

春昼の律儀なる音を古時計
茅花流し休耕田の暮れ残る
一刻の黙のありけり河鹿宿
草の穂や円空仏は笑み湛へ
龍勢の白煙高く柿の秋


  じやらし上手  矢野くにこ

万緑の要となりし虚子の句碑
雨風に色褪めながら夏桔梗
猫じやらしじやらし上手な風のくせ
かな文字のうす墨にほふ十三夜
曼珠沙華燃やす忍者の屋敷跡


  身の丈に    斎田 文子

世に疎くなりし暮しの豆の飯
全身で歩き初むるや風光る
初蝶の黄色い花に紛れゆく
蓮の葉の身の丈に合ふ水の玉
家揺らすビルの解体秋暑し

(「花暦」2016年上期号より)
関連記事
 [ 2017/01/05 08:34 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

最新トラックバック
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
2208位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
小説・詩
59位
アクセスランキングを見る>>
花暦カウンター
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
検索フォーム
QRコード
QR