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花暦:春夏集作家往来

  羽音の中   安住 正子

二月礼者ハーレーの音響かせて
飛魚や能登の舳倉へ波畳
藤の花羽音の中にゐて一人
栗おこは提げて竹馬の友訪はな
百磴を来て城跡のこぼれ萩


  余生本番   鶴巻 雄風

調律の仕上げのタンゴ爽やかに
農を継ぐ子に新調の稲刈機
秋麗や紺しぼりだす日本海
ここよりは余生本番茱萸の酒
長風呂を妻が見にくる初時雨


  姿のままに  高橋 郁子

浅き春大鯉池の底を打つ
白椿姿のままに錆びにけり
一刀を浴びたるごとし蝉の殻
墓守のごとく燃え出づ彼岸花
鴨来る夕景の湖騒がせて

(「花暦」2016年上期号より)
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 [ 2017/01/22 16:30 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
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プロフィール

花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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