花暦:春夏集作家往来

  ひとり夜の   長澤 充子

薔薇活けてひとり迎ふる誕生日
ディーゼル車切替駅の青葉風
ひとり夜の想ひ出廻り水中花
不揃ひの砂場の棚の青葡萄
京焼の小鉢にもられ菊膾


  変はるかも   吉﨑 陽子

主なき書棚の隅の春日影
雛納め少し酔ひたき赤ワイン
カルメン撥ね昂りのまま花の闇
七変化わたしもきつと変はるかも
滝しぶき浴びて一瞬賢者顔


  巻き戻す    松川 和子

どんど焼き灰の縄目の赤きまま
巻き戻すビデオのやうに雛納
北国の番屋の跡や夏燕
ふんわりと乗りし剣玉夏祭
打ち水のホースゆるりと伸びにけり

(「花暦」2016年上期号より)
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 [ 2017/01/28 08:53 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
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プロフィール

花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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