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花暦句会報:連雀(平成29年9月6日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)
兼題「九月」

高点2句
故郷の南瓜ごろごろ納屋母屋    矢野くにこ
 曾孫急逝二歳
花えごの一花ほろりとこぼれけり  加藤 弥子

怠慢のおのれ励まし九月句座    進藤 龍子
口語調のなじめぬ読経西瓜食む   向田 紀子
青柿の短かき命拾ひをり      田崎 悦子
秋めくや雲の流れも水音も     春川 園子
師の筆の色紙に適ふ白露かな    束田 央枝
夕顔の実木箱はみ出し駅の市    中島 節子
逝きてより母を身近に天の川    飯田 誠子
苔石の黙や色なき風の中      坪井 信子
望の夜の二人分なる胡麻よごし   矢野くにこ
青柿のしじまに落ちて無為の日々  加藤 弥子
荒鵜一羽引きもどされる篝の火   松成 英子

                      (清記順)

一口鑑賞「花えごの一花ほろりとこぼれけり」…弥子さんの句。「曾孫急逝二歳」の前書きに一瞬、息を飲んだ。えごは落葉高木で、初夏に小さな白い花が下垂する。その一つが「ほろり」とこぼれたのである。戸惑いともつかぬ感情と、力の抜けるような深い悲しみが込められている。「俳句は挨拶」と言われる。それは自然への挨拶と人間への挨拶に分けられる。この句は身内の儚い命への惜別の句。「青柿のしじまに落ちて無為の日々」も悲しみがよく分かる。合掌。(潔)
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 [ 2017/09/09 06:42 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
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プロフィール

花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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