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花暦句会報:東陽(平成29年9月23日)

東陽句会(江東区産業会館)
席題「虫」「色一切」

高点3句
十秒を切つてシューズの白さやか   市原 久義
万葉の一首添へられ秋の草      岡戸 良一
山雨来るけはひに揺れて吾亦紅    野村えつ子

ミサイルの飛んで野道の曼珠沙華   市原 久義
不動尊の火焔とび火の彼岸花     貝塚 光子
雨の夜のとぎれとぎれて虫の声    長澤 充子
戻り船の吃水深く鰯雲        斎田 文子
かなかなや子規の仰ぎし狭き空    浅野 照子
湖を濡らす雨月でありにけり     新井 洋子
雨あがる秋分の日の句座にあり    野村えつ子
陶片の野面積みより虫の声      安住 正子
睥睨の朱を極めて鶏頭花       岡戸 良一
南瓜ごろり笑ひ上戸の嬶仲間     堤  靖子
                      (清記順)

一口鑑賞湖を濡らす雨月でありにけり」…洋子さんの句。「雨月」は雨のため、中秋の名月が見えないこと。それでも日本人は月を恋うてきた。見えない名月への思いが人の心をかえって鋭敏にする。この句の眼目は「雨月が湖を濡らしている」という見立てにある。雨の降る暗い湖面にまるで「雨月」という月が写っているかのようだ。湖は心の中にある思い出の場所でもいい。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『艸』は2019年夏季号で終刊となった『花暦』の後継誌です。2020年1月に季刊誌として創刊します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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