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花暦句会報:若草(平成29年11月11日)

若草句会(俳句文学館)
兼題「立冬」 席題「赤」

高点3句
赤心を語り尽くさむ榾の宿      市原 久義
赤々と最上の馬刺冬に入る      針谷 栄子
ふつくらと藁灰冬の来る匂ひ     加藤 弥子

山柿の百顆夕日をちりばめて     岡戸 良一
立冬の光の中に鳩降り来       廣田 健二
生木断つ鉈の一打や冬来る      市原 久義
炬燵する電気コードの癖なほし    森永 則子
飴色の店や灯やおでん酒       新井 洋子
錦秋の東茶屋町師の影と       石田 政江
みちのくの音なき村の紅葉山     山本  潔
わたむしのわたのおもさのただよへり 加藤 弥子
蒟蒻をちぎる役えて芋煮会      針谷 栄子
ダイヤモンド婚とや葛湯でも吹くか  坪井 信子
冬薔薇陶のピエロの涙かな      岡崎由美子

                         (清記順)

一口鑑賞赤々と最上の馬刺冬に入る」〜栄子さんの句。山形県の最上地方は古くから馬の産地。この句は席題「赤」からとっさに詠んだのだろうが、見事な旅吟の出来具合。立冬に訪れた旅先の料理屋。皿に盛った馬刺しが実に鮮やか。ついついお酒が進んでしまいそうだ。「蒟蒻をちぎる役えて芋煮会」〜これも栄子さんの句。芋煮会は東北地方で行われる季節行事。最も盛んなのは山形県だが、最上地方では味噌仕立ての汁に豚肉、置賜地方では醤油仕立ての汁に牛肉。いずれにしても里芋、蒟蒻がたっぷり入っている。作者は蒟蒻をちぎりながら芋煮会を楽しんでいる。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。
師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『花暦』は2019年夏季号で終刊。後継誌『艸(そう)』(2020年1月創刊)として再出発します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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