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花暦句会報:連雀(平成30年2月7日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)
兼題「寒明け」

高点2句
まつすぐな箒目にある余寒かな   加藤 弥子
刻々と月欠くる夜の凍てにけり   進藤 龍子

とことこと児は歩き初め寒明くる  進藤 龍子
天頂に皆既月食睦月果つ      向田 紀子
寒明けの農大の山羊高鳴けり    束田 央枝
皆既月蝕物干台に着ぶくれて    中島 節子
帰り来て沈丁の香に灯をともす   松成 英子
寒明けや鎌倉の海風尖る      飯田 誠子
春光や墓碑の「無」の字の彫り深し 田村 君枝
撒く豆をぼそぼそつまみコップ酒  根本 莫生
雪降るや閉づることなきこけしの瞳 加藤 弥子
白鳥の声を聞きつつ床に入る    横山 靖子
嗽して喉元ちぢむ寒の明け     坪井 信子
寒梅に青空の無垢ありにけり    矢野くにこ
女正月長距離電話三姉妹      田崎 悦子
はだれ雪畑に転がる猫車      春川 園子

                      (清記順)

一口鑑賞撒く豆をぼそぼそつまみコップ酒」〜莫生さんの句。節分の夜、作者はコップ酒を飲みながら、豆をつまんでいるのである。撒くつもりで豆を買ったものの、日が暮れたら面倒になったのだろう。独り暮らしで「鬼は外、福は内」と叫ぶのも気恥ずかしい。とりあえず、コップ酒を開けた。そうこうするうちに豆に手が伸びる。こんなふうにして節分の夜は過ぎていく。「ぼそぼそ」にそこはかとない寂しさが表れている。「帰り来て沈丁の香に灯をともす」〜英子さんの句。早春の夕暮れ時、玄関の照明が沈丁花の香りを一層浮き立たせた。「沈丁の香の灯をともす」としてみたらどうだろう。灯そのものが沈丁の香となって空間に広がる。(潔)
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 [ 2018/02/08 23:13 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
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プロフィール

花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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