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花暦句会報:東陽(平成30年3月24日)

東陽句会(江東区産業会館)
席題「春雷」「草」

高点3句
野を焼くや人は戦火を繰り返し   野村えつ子
春雷や議事堂あたり騒がしき    安住 正子
春雷や紐金色に吊し香       飯田 誠子

摘草やときに眼で追ふ渡し舟    岡戸 良一
熱の身に音の近づく春の雷     堤  靖子
師の忌来る春の屏風に一茶の句   長澤 充子
姉癒えよ雨に上むく紫木蓮     貝塚 光子
高速を曲がり花菜の精となる    浅野 照子
春一番絵馬総立ちとなりにけり   野村えつ子
咲き満ちし花に逢魔の刻のあり   安住 正子
母の忌の小町椿の白極む      飯田 誠子
右往左往する白魚の眼の確と    新井 洋子
杣村の水の溜り場座禅草      斎田 文子

(清記順)

一口鑑賞春雷や議事堂あたり騒がしき」〜正子さんの句。今の句として読めば、森友学園をめぐる財務省決済文書改ざん問題が念頭にあるのは明らか。俳句で時事問題を題材にするのは難しいが、「議事堂あたり」と、政治を俯瞰した表現に滑稽味が感じられる。朝日新聞の特ダネが出たのは啓蟄前の3月2日。啓蟄の頃に鳴る雷は「虫出し」と言われる。この句の「春雷」はまさに安倍政治の「虫出し」かもしれない。「野を焼くや人は戦火を繰り返し」〜えつ子さんの句。野焼の光景を前に、戦争を繰り返してきた人類の歴史に想いを馳せているのだろうか。米国、中国、ロシア。国際社会は今、大国が再び帝国主義に走り出している。そんな世界を俯瞰し、作者は不安な気持ちを抑え切れずにいる。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『艸』は2019年夏季号で終刊となった『花暦』の後継誌です。2020年1月に季刊誌として創刊します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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