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花暦句会報:若草(平成30年4月14日)

若草句会(俳句文学館)
兼題「春深し」 席題「食一切」

高点4句
蒼穹の針の穴より雲雀落つ        新井 洋子
春闌くや辞書の重さと麩の軽さ      坪井 信子
ローランサンの水色が好き春ショール   森永 則子
田楽や小酌といふ句座帰り        岡戸 良一

春陰や友の不在の句座にあり       森永 則子
市役所へ転入届初燕           針谷 栄子
楤の芽の天ぷら君の誕生日        飯田 誠子
校了のほつと息つぐ暮の春        岡戸 良一
オルゴールゆつくりと止み春深し     加藤 弥子
のどけしやまなじりゆるむいしぼとけ   坪井 信子
筍飯にぎりて厚き大きな手        石田 政江
眉月の野にひと本の滝桜         新井 洋子

(清記順)

一口鑑賞蒼穹の針の穴より雲雀落つ」〜洋子さんの句。雲雀は空高く昇ることで縄張りを主張しているという。そこから一転して急降下するのが「落雲雀」。作者は、青空に舞い上がった雲雀がまるで針の穴のように小さな点になった瞬間、急降下するところを見たのである。写生の醍醐味を感じさせる一句。「ローランサンの水色が好き春ショール」〜則子さんの句。マリー・ローランサンはフランスの女性画家。1883年生まれ。1920年代に水色やピンクなどの淡いパステルカラーを用いた少女像が人気を博した。この句は、春の到来を喜ぶ作者の自画像と言っていい。ふわりと首に巻いた水色の春ショールはなんともおしゃれで清々しい。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『艸』は2019年夏季号で終刊となった『花暦』の後継誌です。2020年1月に季刊誌として創刊します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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