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花暦句会報:すみだ(平成30年4月25日)

すみだ句会(すみだ産業会館)

高点3句
擂粉木の音まろやかに暮の春    岡崎由美子
日がみがき雨が洗ひし新樹かな   工藤 綾子
小手毬の風に弾むよ隠れんぼ    貝塚 光子

ステンドグラス填めし新駅燕来る  加藤 弥子
啄木忌雨の砂場の忘れもの     岡戸 良一
きちきちと絞る手拭昭和の日    岡崎由美子
めまとひや堂一隅に女人堂     高橋 郁子
城跡の夜空明るく椎若葉      貝塚 光子
矢車の喜び廻る峡の空       工藤 綾子
春宵や祢宜の爪弾く古代琴     桑原さかえ
師の色紙遺さる館新樹光      長澤 充子
(清記順)

一口鑑賞小手毬の風に弾むよ隠れんぼ」〜光子さんの句。小手毬は垂れ下がった枝に、白い五弁の花が球形に集まって咲く。風が吹くと、まるで鞠が弾んでいるように見える。この句は上五と中七だけではごく当たり前の景だが、下五の「隠れんぼ」で一気に世界が広がった。都会の公園だろうか。隠れんぼをして遊ぶ子どもたちの生き生きとした姿が目に浮かぶ。「春宵や祢宜の爪弾く古代琴」〜さかえさんの句。「祢宜(ねぎ)」は神職の総称。厳かな儀式の最中だろうか。古代琴の音色を想像するだけで歴史的なロマンが感じられる。「春宵」という情感に満ちた時間帯に聴けばなおさらだろう。(潔)
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プロフィール

艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。
師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『花暦』は2019年夏季号で終刊。後継誌『艸(そう)』(2020年1月創刊)として再出発します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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