花暦句会報:連雀(平成30年5月2日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)
兼題「薄暑」

高点3句
下校児の何にふざけて柿若葉     中島 節子
細りたる玉川上水桜桃忌       松成 英子
八十八夜夜風の甘くなりにけり    加藤 弥子

アルプスの稜線映す代田かな     横山 靖子
暗がりに群れて金蘭明りかな     春川 園子
一門の集ふ師の忌や夏立ちぬ     束田 央枝
町川の瀬音ひろがる薄暑かな     田崎 悦子
牛の居ぬ牛小屋いまも逢長く     進藤 龍子
京劇の歌のもれくる牡丹かな     松成 英子
緑立つ園の要の女松         田村 君枝
風力発電の塔痩尾根に鳥曇      向田 紀子
窓丸きカプセルホテル愛鳥日     加藤 弥子
青空のありて動かぬ鯉のぼり     中島 節子
ベビーカー・杖・はと・交差点薄暑  坪井 信子
花粉症病院バス停人溜り       根本 莫生

(清記順)

一口鑑賞下校児の何にふざけて柿若葉」〜節子さんの句。下校する子どもたちがふざけ合っている。何が面白いのかは分からないが、楽しそうな姿や声は昔から変わらない。艶やかでまぶしい「柿若葉」との取り合わせにより、子どもたちの生き生きとした様子が見えてくる。「ベビーカー・杖・はと・交差点薄暑」〜信子さんの句。初夏の交差点の風景をたった17音で巧みにスケッチした。若いお母さんが押す「ベビーカー」の赤ちゃん。「杖」をつく紳士あるいは老婆。人々をよける「はと」。作者は何も言っていないのに、読み手の目には交差点の映像が自在に広がる。少し汗ばみながら、軽快に動ける「薄暑」の街。季語への信頼が生み出した一句。(潔)
(清記順)
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 [ 2018/05/03 11:04 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
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Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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