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花暦句会報:東陽(平成30年5月26日)

東陽句会(江東文化センター)

席題「新茶」「梅雨に入る」

高点4句
日のしづく払ひて畳む白日傘   新井 洋子
大茶釜据ゑて新茶の幟立つ    野村えつ子
冷奴箸の力の抜きどころ     新井 洋子
初鰹海鳴り添へて宅急便     安住 正子

腰痛を年のせいとし走り梅雨   堤  靖子
緑陰の入り口を占め献血車    野村えつ子
魚棚の皿をはみ出す焼穴子    斎田 文子
デッキ夏気分はハワイ航路へと  新井 洋子
摩崖仏の黒子のやうに油蝉    浅野 照子
新茶汲む妻の指南のそのままに  岡戸 良一
新茶売る法被姿のループタイ   安住 正子

(清記順)

一口鑑賞大茶釜据ゑて新茶の幟立つ」〜えつ子さんの句。一読して初夏の気持ち良い景が目に浮かぶ。お茶の専門店の店先に据えた大茶釜。湯気が立ち、お茶の香りも周囲に漂う。幟の「新茶」の文字は季語そのものだ。席題でとっさに詠んだのだろうが、記憶の中にある映像がすくっと立ち上がったのではないか。日頃から物事をよく見ている俳人ならではの一句。「新茶汲む妻の指南のそのままに」〜良一さんの句も席題で詠まれた。奥様に言われた通りにお茶を煎れている自分におかしみを感じている。「新茶売る法被姿のループタイ」〜正子さんの句は「ループタイ」に焦点が定まっている。題詠によって俳句力は磨かれる。(潔)
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プロフィール

艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。
師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『花暦』は2019年夏季号で終刊。後継誌『艸(そう)』(2020年1月創刊)として再出発します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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