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花暦句会報:すみだ(平成30年7月25日)

すみだ句会(すみだ産業会館)

高点3句
原爆忌鶴折る指も老いにけり     加藤 弥子
さくらんぼ含みひとりもまた愉し   加藤 弥子
孤食にも黙にも慣れて冷奴      高橋 郁子

汗光る津軽じょんがら撥捌き     高橋 郁子
雲海や女ばかりの露天風呂      桑原さかえ
蜘蛛の囲に捕はるいのち吹かれをり  岡崎由美子
復元の茶亭の木の香風涼し      貝塚 光子
百日紅身の置き場なき晴続く     加藤 弥子
放る人受け手も確と西瓜畑      工藤 綾子
鬼灯市夕ぐれ匂ふ浅草寺       長澤 充子
夏草やむかし鉄路のありし跡     岡戸 良一

(清記順)

一口鑑賞孤食にも黙にも慣れて冷奴」〜郁子さんの句。一人暮らしの高齢者が急増する中、「孤食」は社会問題化している。栄養不足になったり、栄養バランスが崩れたりすることで、心身に悪影響を及ぼすからだ。作者はそんな「孤食」の問題を感じつつ、「黙にも慣れて」と言うことで寂しさを振り切っている。「冷奴」のようにさっぱりと、涼しく。「夏草やむかし鉄路のありし跡」〜良一さんの句。句意は明解だ。かつてそこに線路があったというだけなのだが、この句が妙に郷愁を呼ぶのは、上五の「夏草や」が利いているからだろう。「夏草」「鉄路」とくれば、山口誓子の名句「夏草に汽罐車の車輪来て止まる」がすぐ思い浮かぶ。きっと作者も口ずさんだに違いない。(潔)
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 [ 2018/07/28 08:26 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
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プロフィール

花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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