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花暦句会報:すみだ(平成30年12月19日)

すみだ句会(すみだ産業会館)

高点2句
短日の交番の灯に老いの背ナ    岡崎由美子
茶を燻す香炉を卓に一茶の忌    岡戸 良一

大根煮る優しい妻の振りをして   岡崎由美子
電飾の伽の園に着ぶくれて     貝塚 光子
老い猫に問わず語りの日向ぼこ   長澤 充子
悴める手が悴める手をさする    工藤 綾子
年の瀬に追われ追われて動く足   大浦 弘子
塩害の参道杉の冬ざるる      桑原さかえ
義賊の墓銀杏落葉の中にあり    高橋 郁子
忘年の唄は昭和をかけ巡る     岡戸 良一
やはらかき人波にゐてクリスマス  加藤 弥子

(清記順)

一口鑑賞やはらかき人波にゐてクリスマス」~弥子さんの句。イルミネーションに彩られ、ジングルベルが流れているような場所だろうか。歳末のせわしない人混みとは異なり、人々はゆっくり歩いている。家族や友人、ひいては世界の平安を祈りながら…。それを作者の感性は「やはらかき人波」と叙したのである。クリスマスは、こうした異空間を作り出す魅力に満ちあふれている。メリー・クリスマス!
義賊の墓銀杏落葉の中にあり」〜郁子さんの句。「義賊」と言えば石川五右衛門や鼠小僧、裏宿七兵衛などが有名だ。もちろん無名でもいい。格差が拡大する世知辛い世の中にあって、銀杏落葉に染まる義賊の墓は心に迫るものがある。クリスマスとは対照的なシーンを捉えた一句。(潔)
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プロフィール

艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。
師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『花暦』は2019年夏季号で終刊。後継誌『艸(そう)』(2020年1月創刊)として再出発します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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