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花暦句会報:連雀(平成31年1月9日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)
兼題「正月」

高点1句
数の子や倅もやつと子の親に   中島 節子

冬鴎群れて水面を占領す     田崎 悦子
初笑素人寄席の旦那ぶり     向田 紀子
相寄りて小さき幸や福寿草    加藤 弥子
工事場の裸電球頬凍てる     中島 節子
初御空女手に打つ大太鼓     春川 園子
元号のなき日めくりや屠蘇祝ふ  飯田 誠子
冬麗やお別れ会は聖歌にて    束田 央枝
膳のもの並べてよりの初鏡    坪井 信子
波頭低くくずれて野水仙     松成 英子

(清記順)

一口鑑賞数の子や倅もやつと子の親に」〜節子さんの句。お孫さんが生まれた(生まれる)喜びを詠んでいるのだが、それをストレートに言わず、「倅」を主人公にしたところが微笑ましい。季語は「数の子」。お節料理の定番メニューの一つで、子孫繁栄を祈る意味が込められている。新年のめでたさに身内の喜びごとを巧みに重ね合わせた一句。前回の連雀で取り上げた「寄鍋や独り身とほす娘来て」も節子さんの句。いずれも子を思う母親の愛情がにじみ出ている。「初御空女手に打つ大太鼓」〜園子さんの句。初詣に行った際の光景だろうか。淑気みなぎる元日の空の下に、女性が大太鼓を叩く映像がくっきりと立ち上がる。政府が女性活躍の旗を振り始めてから5年余り。なかなか思うようには進まない現実もあるが、新年の厳かな行事の一場面に女性が立っている姿が清々しい。間もなく平成が終わる。女性の大太鼓は新しい時代への希望を打ち鳴らしている。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。
師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『花暦』は2019年夏季号で終刊。後継誌『艸(そう)』(2020年1月創刊)として再出発します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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