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花暦句会報:連雀(平成31年2月6日)

連雀句会(三鷹駅前コミュニティセンター)
兼題「梅」

高点3句
蹠より大地の息吹寒明くる       坪井 信子
堰に来て水盛りあがる梅明り      加藤 弥子

 秋山光枝様葬送ミサ
冬カーネーションの赤きを献じ訣れけり 加藤 弥子

菜の花畑海風を黄に染めて       束田 央枝
梅が香や娘大事の父の忌来       中島 節子
吽形と阿形の仁王恋の猫        松成 英子
紅梅の枝重なりて空狭し        田崎 悦子
梅一輪紅枝先に母の忌来        田村 君枝
鶯の次の声待つ札所寺         飯田 誠子
八十路行くは容易ならずや梅三分    春川 園子
霜晴の甲斐の山並せり上る       横山 靖子
春近しドームの中のキルト展      坪井 信子

 悼秋山光枝様
寒の梅真白く悼み深くせり       加藤 弥子

一口鑑賞蹠より大地の息吹寒明くる」〜信子さんの句。立春前のおよそ30日間が一年で最も寒い時期。その「寒」が明けると暦の上では春になる。作者は寒明けを「大地の息吹」と捉え、足の裏で感じ取っているのだ。こうした身体感覚を詠むのも俳句の手法の一つ。「春の雪母の寝息を身ほとりに」「啓蟄の土に膝つきドア磨く」「靴脱いで蹠さびしき涼み舟」はいずれも沙緻師の句。「冬カーネーションの赤きを献じ訣れけり」〜弥子さんの句。花暦同人だった秋山光枝さんへの追悼句。1月に99歳でこの世を去ったが、つい5年ほど前まで連雀句会や若草句会にも元気に出席されていた。もの静かで謙虚な人柄。三鷹駅近くの商店街を悠々と自転車に乗る姿が筆者の目にも焼き付いている。告別式は井の頭公園近くのカトリック教会で執り行われた。「寒の梅真白く悼み深くせり」も弥子さんによる追悼句。「老象の人気は絶えず春の雲 光枝」。ご冥福を祈ります。(潔) 
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 [ 2019/02/09 10:47 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
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花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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