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花暦句会報:若草(平成31年3月9日)

若草句会(俳句文学館)
兼題「初蝶」、席題「道」

高点3句
恐竜の季語ならば春浅きころ   坪井 信子
初蝶をあやつる糸のあるやうな  加藤 弥子
山や晴雪形の馬跳ねんとす    安住 正子

ベルト一つゆるめて歩く春の宵  松本ゆうき
初蝶やカタカタと児のランドセル 沢渡  梢
初蝶の舞ひ込む路面電車かな   山本  潔
鳥騒ぐわが庭先や春疾風     石田 政江
初蝶や第二志望に受かりし子   新井 洋子
プランターのざわめき始め初蝶来 安住 正子
初蝶の現世ひと日の汚れかな   針谷 栄子
ミモザ咲く庭に双子のベビーカー 廣田 健二
薔薇芽吹く人に疲れて人恋ひて  加藤 弥子
初蝶の翅やすませる扇塚     坪井 信子
願はくは春満月を天窓に     岡戸 良一
初蝶の薄絹ほどの重さかな    飯田 誠子

(清記順)

一口鑑賞恐竜の季語ならば春浅きころ」〜信子さんの句。「もしも『恐竜』という季語があったならば、浅春のころであってほしいものだ」。句意はこんなところだろうか。作者は大の恐竜好き。恐竜展や博物館にはせっせと足を運ぶらしい。恐竜のことを考え始めると、あれこれ想像が膨らむのだろう。「一度でいいから恐竜の句を詠んでみたかった」とは作者の弁だが、これからもどんどん挑戦してほしい。「山や晴雪形の馬跳ねんとす」〜正子さんの句。山腹の消え残った雪によってできた馬が、今まさに跳ねようとしているのである。「雪形」が春の季語。作者の故郷は能登半島。「山や晴」は春になってようやく晴れた北アルプスの雄大な景を思わせる。跳ね馬は北アルプスの笠ケ岳、白馬岳、上越の妙高山などが有名だ。福島の吾妻山には「雪うさぎ」が現れる。いずれも農作業開始の目安となる。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。
師系:舘岡沙緻、岸風三樓、富安風生。
『花暦』は2019年夏季号で終刊。後継誌『艸(そう)』(2020年1月創刊)として再出発します。「艸」は「草」の本字であり、くさかんむりの原形です。二本の草が並んで生えているさまを描いた文字で、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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