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花暦句会報:すみだ(平成31年4月24日)

すみだ句会(すみだ産業会館)
兼題「夏近し」

高点3句
己が影踏みて牡丹の前去らず   加藤 弥子
これよりの余生なに色四葩咲く  高橋 郁子
青饅や辛子きかせて父の味    貝塚 光子

夏近し濡れ縁に干すゴム草履   岡崎由美子
終日を読書三昧余花の雨     長澤 充子
奥吉野西行庵に忘れ雪      桑原さかえ
晩春や久に聞きたる琴の奏    大浦 弘子
葉桜や昭和は遠く大鳥居     高橋 郁子
染め抜きの一茶の一句夏のれん  工藤 綾子
花桃や渓谷列車の発車音     貝塚 光子
白牡丹おのれの蘂に汚れをり   加藤 弥子
夏近し古書街裏の喫茶店     岡戸 良一

(清記順)

一口鑑賞染め抜きの一茶の一句夏のれん」〜綾子さんの句。一度読んだだけで、いかにも涼しそうな夏のれんの映像が瞬間的に立ち上がってくる。中七の「一茶の一句」が圧倒的な存在感を放ち、なおかつ軽快なリズムを生んでいるからだろう。染め抜かれているのがどんな句なのかは読み手の想像次第。「薄べりにつどふ荵(しのぶ)のしづくかな」「大の字に寝て涼しさよ淋しさよ」「武士町や四角四面に水をまく」「有陰の新麦飯や利休垣」「塔ばかり見えて東寺は夏木立」…。生涯に2万句以上を詠んだと言われる一茶。どんな句を持ってくるかによって、綾子さんの句の風情も変わってくる。そんな俳句もなかなか楽しい。(潔)
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 [ 2019/04/27 09:50 ]  俳句 | TB(0) | コメント(0)
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プロフィール

花暦

Author:花暦
『花暦』俳句会のWeb版。
師系・舘岡沙緻、富安風生、岸風三樓。
「人と自然の内に有季定型、写生第一、個性を詠う」をモットーに活動しています。

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