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花暦:舘花集作家往来

  余生も楽し    加藤弥子

句座ありて余生も楽し初桜
ひとりにも些事のあれこれ夏燕
金魚ひらひら病む足腰を励ませば
八月の海ぢりぢりと夕日のむ
髪切れば強くなれさう鵙日和



  光り合ふ     進藤龍子

師亡きあとの吾の怠慢盆の月
蘆の芽や沼のさざ波光り合ふ
春昼の沼に影置き鷺佇てり
春の燈や静かに混める書道展
共に昭和を生き来し象よ夏の月


  ゆるやかに    根本莫生  

  沙緻師を偲ぶ
「精養軒でお茶」の叶はず青葉風
生ぶ皮を脱がずに丈余今年竹
ゆるやかによぎりし蛇の長さかな
水甕は水底を見せ旱梅雨
その昔鮴突きし川暴れ水

(「花暦」2016年上期号より)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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