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艸句会報:連雀(令和3年2月)

連雀通信句会
兼題「豆」

高点2句
「艸」一年は礎となり草青む     束田 央枝
豆餅を焼けば祖母の手祖母の顔    岡崎由美子

如月や蛇籠にあそぶ水の音      安住 正子
枡で売る谷中の豆腐春近し      進藤 龍子
白梅や俳句支へにわが余生      春川 園子
待春やシャンパンを抜く誕生日    向田 紀子
人の命かくもか弱き樹氷林      横山 靖子
斑野やぽつんぽつんと農具小屋    松成 英子
生きてこそ確かな鼓動初山河     矢野くにこ
チョリソーと煮豆のスープ寒明くる   山本  潔
彼の世でも夫は猫舌小豆粥      坪井 信子
悩みても栓無きことよ葛湯吹く    岡崎由美子
もしかしてコロナももののけ鬼は外  松本ゆうき
常備菜は大豆と鹿尾菜煮て飽きず   束田 央枝
児童館の三和土に転ぶ年の豆     飯田 誠子
薬局へ小雪舞ひをり町夕べ      中島 節子

(清記順)

【一口鑑賞】『艸』一年は礎となり草青む」央枝さんの句。昨年1月の「艸」創刊から1年が過ぎた。予期せぬコロナ禍により句会開催などに多少影響が出たものの、俳句を楽しむ土台はしっかりできた。そんな気持ちを「草青む」という季語に託して詠んでいる。一人一人の前向きな気持ちが「艸」の力になっていくと思わせてくれる一句。「豆餅を焼けば祖母の手祖母の顔」由美子さんの句。豆餅は全国的に食べられているようだが、地域によって黒豆だったり、赤豌豆だったり、大豆だったりとさまざま。この句は、豆餅を焼きながら、大好きだった祖母のことを懐かしんでいる。「祖母の手」「祖母の顔」との繰り返しが効果的だ。作者自身が祖母の姿になっているような感覚にとらわれているのかもしれない。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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