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艸句会報:船橋(令和3年6月26日)

船橋句会(船橋市勤労市民センター)
兼題「夏草」

高点1句
羅をなびかせ僧の早歩き       並木 幸子

夏草や日に一便の引込線       岡戸 林風
夏草や静けさやぶる鳥のこゑ     小杉 邦男
夏草やバーの高椅子すてられて    並木 幸子
積年の重き荷下ろし梅雨の月     川原 美春
雨宿り葭簀内より呼ばれけり     矢島 捷幸
十薬に見守られをり波郷句碑     中川 照子
夏草の果ての洞穴沖縄忌       針谷 栄子
夏草にパワーシャベルの爪深く    山本 吉徳
夏草を抜いて大地の皮を剥ぐ     市原 久義
夏草も犬の尻尾もぬれてをり     山本  潔
畳屋の草履の鼻緒花ざくろ      沢渡  梢
夕立と競ふべからず握る杖      三宅のり子

(清記順)

【一口鑑賞】羅(うすもの)をなびかせ僧の早歩き」幸子さんの句。この日、一部の人は日蓮を開祖とする中山法華経寺(市川市)を吟行して句会に臨んだ。作者もその一人。コロナ禍で参拝者は少ないが、自動車の安全祈願などが行われていた。本堂から不意に出てきた僧侶が、夏用の法衣をなびかせている姿が印象的ですかさず詠んだという。「早歩き」の感じがよく出ている。吟行できなかった人からも人気を集めた一句。「夕立と競ふべからず握る杖」のり子さんの句。日常的に杖を頼りにしている作者。誰しも夕立が来そうになると家路を急ぎたくなるものだが、はやる気持ちを抑えてくれるのが「握る杖」なのだろう。「焦ってはだめ」と自分に言い聞かせている様子が伝わってくる。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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