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艸句会報:東陽(令和3年10月23日)

東陽句会(江東区産業会館)

高点1句
菊日和久方ぶりの句座となり     松本ゆうき

手漕舟櫂ゆつくりと秋惜しむ     安住 正子
とる姿猿に似て来るゑのこづち    松本ゆうき
秋天をブラスバンドの弾みゆく    中川 照子
答案を見せ合ふ二人ちちろ鳴く    山本  潔
秋寂ぶやチョッキの釦掛け違へ    中島 節子
ビルの間の鉄扉を閉ざす運動会    斎田 文子
点滴の針あと蒼き夜寒かな      岡戸 林風
花灯窓の堂の閑かさ薄紅葉      飯田 誠子
親の務め減りてシャインマスカット  向田 紀子
青空に貼り付く十月桜かな      堤 やすこ
りんご剥く本音話せる夫とゐて    新井 洋子

(清記順)

【一口鑑賞】菊日和久方ぶりの句座となり」ゆうきさんの句。コロナ禍以降、艸の六つの句会のうち、東陽句会は郵便による通信句会に徹してきたが、第5波の感染が急速に萎んだことから、1年8カ月ぶりに対面で実施した。この句は、句友との再会を喜ぶ気持ちを素直に詠んだ。窓の外は雲一つない青空が広がり、まさに「菊日和」。明るく澄んだ日差しを感じながら「座の文芸」を楽しんだ。「秋天をブラスバンドの弾みゆく」照子さんの句。通信句会を取り仕切ってきた作者。コロナ禍で引きこもりがちな日々を過ごしてきたが、最近は少しずつ出歩くようになってきたという。この句は、マンションから見える中学校でブラスバンド部が練習している様子を詠んだ。「弾みゆく」に気持ちの明るさが表れている。(潔)
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艸俳句会

Author:艸俳句会
艸俳句会のWeb版句会報。『艸』(季刊誌)は2020年1月創刊。
「艸」は「草」の本字で、草冠の原形です。二本の草が並んで生えている様を示しており、草本植物の総称でもあります。俳句を愛する人には親しみやすい響きを持った言葉です。

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